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【読書】罪の声/塩田武士

こんにちは!のん(@mamedaifuku_129)です!

 

去年購入してからずっと本棚で眠らせていた『罪の声』を読了したので

そのまとめレポを書いていきたいと思います!(ネタバレはありません。)

 

 

 

『罪の声』とは

・『罪の声』(講談社文庫)

→2016年度週刊文春ミステリーベスト10国内部門1位、第7回山田風太郎賞受賞

塩田武士先生によるサスペンス小説で、グリコ・森永事件をモチーフにして描かれました。

グリコ・森永事件とは?

1984年~1985年に大阪・兵庫を舞台に食品会社を標的とした一連の企業脅迫事件。

2000年に時効を迎え、未解決事件となっている。実際に公開された犯人の似顔絵に不気味さが滲んでいます。

 

塩田先生と言えば、完成報告会の時にやたらお話が面白いなーとその人物自体に興味が湧いて色々調べてみたんですが、元新聞記者だったそうです!

『騙し絵の牙』も先生の作品(大泉洋主演で実写化済み)と知って、ぜひ読んでみたいと思いました★

 

 

 そして2020年。映画が公開予定です。

【主演】小栗旬星野源

【監督】土井裕泰

【脚本】野木亜希子

あらすじ

新聞記者の阿久津英士(小栗旬)は、昭和最大の未解決事件の真相を追う中で、犯行グループがなぜ脅迫テープに男児の声を吹き込んだのか気になっていた。一方、京都でテーラーを営む曽根俊也(星野源)が父の遺品の中から見つけたカセットテープには、小さいころの自分の声が録音されていた。その声は、かつて人々を恐怖のどん底に陥れた未解決事件で使用された脅迫テープと同じものだった。(シネマトゥデイ

 

感想

実はこのブログを書くにあたり、実際にあった事件をモチーフにしていたことを初めて知りました。

食品会社を狙った犯行、青酸入りお菓子、警察を挑発するような挑戦状、警察無線の傍受、キツネ目の男、テープを使った脅迫、など知らないで読んでいたからこそ、本当にあったことに衝撃を受けています。

モチーフとはいえ、フィクションとは思えない内容で、ハラハラしながら最後まで飽きずに読めました。

 

キーワードは『テープに収められた子供の声』

 

現実では未解決事件のままですが、原作では小栗旬演じる新聞記者の阿久津が真相を暴き、加害者で被害者でもある星野源演じる曽根俊也が、未来につなげたところで物語が終わります。

実際の事件を共に追っているような感覚で、エピローグでは胸がぎゅっと締め付けられました。

真相を早く知りたくて、後半の読書スピードえげつなかったです笑。

 

私が購入した原作は運よく塩田先生のサイン入りだったのですが、そこにはこう書かれています。

 

“子供は未来”

 

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読む前は意味が分からなかったのですが、全て読んだ今、その理由が分かりました。

 

最後に

全体的に難しい単語が使われていて、調べながら読み進めていたので

読み終わったころには頭がよくなった気分でした笑。

もともと読書は好きですが、日本語力を上げるためにもってこいの作品だと思います。

この作品に関わらず、映画が実写化される際は、映画を観る前に原作を読んでおきたい派なので間に合ってよかった!

源さんファンとしては、野木さんとのタッグも楽しみですし、フェロモン満載と噂の京都弁に今からワクワクしています!!